289-蓮と鶏
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泥のなかから
蓮が咲く。
それをするのは
蓮ぢやない。
卵のなかから
鶏が出る。
それをするのは
鶏ぢやない。
それに私は
氣がついた。
それも私の
せいぢやない。
(蓮と鶏:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』(JULA出版局)より
次から次へと気がついていくみすゞさん、よーく見て考えるからこそ気がつくのでしょう。何となく生きていては見のがしてしまいます。
みすゞさんの毎日は、新しい発見で楽しさに満ちていたはずです。
鈴木みお
この詩、大好き。うたっていても、うたう人の顏がほころぶ。
みすゞさんはいつも「それ」に気がつくんですね。でも「それも私のしらんこと(知らぬこと=私の方言)」ですからね。
大西 進
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